ギリシャ世界選手権のすべての日程が終わりました。
約一月、ギリシャに滞在し、トレーニング、コンディショニング、
そして試合に出てきました。
長いようであっという間でした。
コンスタントは5位(112m申告 105m実技 97点)
フリーイマージョンは102m申告でボトムまで到達しましたが
水面下でブラックアウトしてしまいました。6年ぶりの大失態。
応援していただいた皆さん、本当にすみません。
両種目ともに、思うような調整ができず、調子が整わなかったので、
目標設定をし直す必要があったかもしれません。
それがフリーダイビングの基本セオリーのはずです。
今回はコンスタントで金メダルを取ることを最大の目標にして
トレーニングしてきました。そのための最低限の目標設定にし、
112mへチャレンジしました。その経験自体は大きな財産です。
世界を獲るための必要な準備、調整、そして本番での気持ちの持っていき方。
すべてがいい勉強となりました。次につながる財産です。
コンスタントが5位だったので、フリーイマージョンで
なんとかメダルを取る気持ちで102mに挑みましたが、BO。
コンスタントをメインに調整をしてきたので、フリーイマージョンに
きちんと時間を作って調整することが全く出来ませんでした。
やはり、辞めておくか、80-90mくらいにしておくべきだったかもしれません。
調整と目標がかみ合っていないまま無理なチャレンジをしてしまいました。
過去の記録や実績にとらわれず、いまこの状態に合わせた無理のない
申告にすべきだったと思います。迷ったら控えめに、これが基本中の基本。
ですが、やはり最後まであきらめずに戦おうと自分を奮い立たせ、
フリーイマージョンでもチャレンジしたことは、とてもいい経験となりました。
唯一の救いとして、フィジカルがうまく整わなかったのですが、メンタルは
いままでの世界選手権ではないような高い集中状態にすることが出来ました。
失敗してしまったフリーイマージョンでは本当にものすごい集中状態でした。
あのようなメンタルであれば今後の世界選手権でもきっと調整次第では十分
戦えるはずだと思います。
やはり一番の思いとして、なぜチャレンジし続けたのかというと、
こんな時だからこそ、日本のために力を出し切り、金メダルを持ち帰ろうと
思ってやってきました。
世界に日本人の力を改めてアピールし、日本に勇気や希望を持ち帰りたかった。
結果的に皆さんを心配させることになってしまい、申し訳なく思います。
今回はもうすこし冷静に戦うべきでした。
「日本のために」
こんな高いモチベーションでやれたことはかけがえのない経験となりました。
潜っているときに日本の地図が心の中に浮かびました。
結果的には失敗しましたが、大きな力を出すことが出来ました。
プレ大会から失敗の連続でしたが、世界の頂点を目指しすべて思い切って
チャレンジしてよかったと今は思えます。反省と手応えです。
これまでのような、棚ボタであわよくばメダル、という作戦では
リスクは少ないのですが、いつまでたっても金メダルには届きません。
金には金の取り方があるのです。
いままでのそういった棚ボタ戦略から決別し、はっきりと金を狙いにいく
戦略に今回から切り替えました。
今回はやはり調子に見合った目標にすべきでした。
今後は目標に見合った調整が出来るようにしていきます。
結果を見れば何とでも言えます。
仮にコンスタントで101m以上の申告であれば銅メダルは獲れました。
ですがそれでは嬉しくありません。
自分で金の最低ラインと考えた112mを成功させて結果的に銅ならば
まだ受け入れることが出来ると思います。
9月前、沖縄を出発する前に台風12号が発生し、トレーニングが出来ず、
6-8月まで作ってきたコンディションが低下したこと、そしてコンスタントの
本番2日前が荒天により練習中止になったことたが、調整が捗らなかった主な
要因だと思います。ですが、これもゲームの一部。自然、海、相手のスポーツ
であればそういった条件も鑑みてある程度早めの調整をしていくべきでした。
すべてが安定している所などないのですから。
やはり人間は自然の中で生かされている。
自然が許してくれる範囲内でしか活動することは出来ない。
自然が受け入れてくれるときを待つ。
いま本当に理解しなければいけないのは自然の偉大さだと思いました。
勝ち負けの前に、自然とどのように調和していくのかを
これから考えなければなりません。
このスポーツを通じて改めて学ばせていただきました。
最近読んだ、野村克也さんの本にこんな一文がありました。
「失敗と書いて、せいちょう と読む」
天候、自然、海。
器材、サプリ、食事、コンディショング。
すべての要素を見直す機会を与えられたと思っています。
徹底的に見直し、基本からやり直します。
そして人や自然と調和していくことをもっと意識したいと思います。
自然の力を身方にできればもっとうまくなれるはずです。
この失敗をこの先の成長につなげます。
皆さんからの応援や励ましのメッセージ、本当に力になりました。
すべて読ませていただきました。
どうもありがとうございました。
すべてが終わったわけではありません。
世界の頂点へここからがスタートです。
海からもらったメッセージをより多くの皆さんとシェア
するため、必ずやり遂げます。
これからもあたたかい声援をよろしくお願いします。
最後まで応援ありがとうございました。



コンスタント種目が終わりました。
今年はこの種目にかけてきました。
単なるメダルではなく、今回は金を目指してきました。
しかし。
申告112m、実技105m。
結果は5位。
冷静に敗因を分析していますが、やはり悔しいです。
18、19日と自主的にオフを取りコンディションを整えて
20、21日と2日間で、22日の本番へ向けての最終調整を
はかるつもりでしたが、サンダーストームにより練習中止に。
期せずして4日間もオフとなりました。
4日オフは初めての経験。
およそひと月のトレーニングで作り上げたものが
その4日でどこまで落ちてしまうのか。
また休みを入れることによりどれだけ疲労が取れて
コンディションが上がるのか。
金メダルを取るためにどこまで攻めるのか、また譲歩するのか。
金メダルを取るための最低ラインと自分がいまできる最高のラインの
兼ね合いから112mを申告。
アップの時に水圧への適応や胸郭の柔軟性がことのほか落ちていることが
気になりました。それを心のどこかに引きずったまま入ってしまいました。
心の奥で、自分自身に110mを越えることを許可していなかったのだと思います。
申告する際に、4日間もあけたのだから105mくらいでいいんじゃないかとも
思いましたが、金メダル取るための戦略を貫き通し、110m以上を
申告することにしました。
戦術通り、最後の耳抜きを90m+で出来たので、これで112mまで
鼓膜を破ることなく問題なく行けるはずなのですが、
心のどっかでビビリが生じていたのだと思います。
逃げ腰になってしまいました。
4日も潜ってなくて110m越えていいのか?と。
105mでターンしてきました。
イエローカード、97点。
あとから結果は何とでも言えます。
結果的に105m申告していれば3位入賞でした。
しかし105m申告して銅メダル取っても嬉しくありません。
112m申告で途中で返ってきて5位になってしまいましたが
こちらの方が次につながる価値のある結果だと思っています。
頂点を目指して、ベストを尽くして戦った結果です。
棚ボタの銀や銅はもういりません。
金は金を目指したものしか取れない。
金には金の取り方があるのです。
優勝はフランスの盟友ギヨーム・ネリー117m。
本当に素晴らしい!おめでとう。
今回は個人戦ですがフランスチームが一丸となって
獲得した金メダルだと思います。
2位はベネズエラのカルロス116m
3位はフランスのクリスチャンとギリシャのヨーガス101m
4位はフィンランド、アンテロ100m
118m申告のロシア、アレクセイは水面でブラックアウト、失格。
同じく118mのウィリアムは112mでターンしたものの、
水面での動作、SPが出来ず(やらず?)失格。
なかなかの波乱がありました。
失敗から学ぶことは山ほどあります。
この経験がこれから120m130mを越えていくための
いい教材となるはずです。
やはり実戦の場で得られるものは練習の何十倍もの価値があります。
思い切って実戦の場で試してみたことは絶対に忘れません。
あさってはフリーイマージョン種目です。
ラストにまたかけていきます。
最後まで応援よろしくお願いします。


静かな朝です。
昨日で世界選手権のプレ大会となるメッドカップが終了しました。
朝ご飯をゆっくり食べました。
選手達の大半は今日はオフを取り、まだ寝ているようです。
昨晩は遅くまで騒いでいる選手達もいたみたい。プチ打ち上げですね。
去年の沖縄世界選手権以来となる一年2ヶ月ぶりの実戦でした。
初日は少し緊張していましたが、少しずつなじんできました。
一日目はコンスタント102m申告の94mターン。
最後の耳抜きのタイミングに失敗。無理せず浮上しました。
久しぶりの実戦でちょっと緊張したかな。。。
二日目は同じくコンスタント102m申告でしたが、午後の組となり、
波がかなり高くなって危険を感じたため個人的にキャンセル。
結果的に100mオーバーの選手はほとんどがうまく行きませんでした。
最初からこのような状況になりそうな予感がなんとなくしていました。
嫌な感覚を残さないようにしたかったため、大会運営は続行でしたが
個人的に潜らない判断を。
115mのウィリアムはBO、113mのカルロスは108mでターン
100mのギヨームは95mでターン。
結果的には潜らずよかったと思います。
心身ともに無傷で本戦へ向かいたいのです。
三日目。
海況は最高でしたが、アップを終えてさあ、と思ったらスタート時間が
30分遅れに。。間を外されてしまいました。これも競技ではまれに
あることなのでうまく対応しなくてはいけません。
102m申告、97mでターン。
すこしの焦りが最後の耳抜き成功の可否のつながります。
非常に繊細な競技です。
しかしすこしずつ実戦への手応えをつかみつつあります。
心身ともに大きなダメージを残すことなく本戦を迎えることが
出来そうです。
実戦ではトレーニングの何倍もの学びがあります。
海況への対応、運営の遅れへの対応、他の競技者との勝負、
もちろん自分自身のコンディション調整。
複数の要素が複雑に絡み合います。
厳しい戦いです。
だからこそ頂点に立つことに最高の価値があるのです。
いままでの調整方法は3週間95−100mを繰り返し、
4週目に110m前後のダイブに成功しています。
なのでここで焦っても仕方ありません。
まだコンディションが出来上がっていません。
ここまで2週間。
そして本番まであと1週間あります。
例年通り3週間たっぷりと調整をして4週目の本番で
ビッグダイブを狙いにいきます。
すべては22日の本戦に合わせます。
それまではひたすら調整あるのみ!
それから、
沢山の応援メール、メッセージありがとうございます。
いまこそ日本のために戦う時。
いままでとはちがった日の丸の重みを感じています。
これまでは日本代表としての日の丸でしたが、
いまはもっと違う意義を感じています。
最後まで応援よろしくお願いします。
ともに戦いましょう。
SUN WILL RISE AGAIN
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