アースリング=地球人代表の皆さんの言葉を紹介します。
ガンダム原作者の富野由悠季さんは
「地球を間違いなく使っていく方法論が生まれるのなら、それが人の革新なんだ」と語ります。
そして驚くことに原発と核廃棄物についての提言があります。なにかを予期しているかのような。。
また宇宙飛行士の山崎直子さんはこう語ります。
「宇宙ステーションでの生活を存続させる技術というのは、これからの地球のための技術につながっていくと思います」
映画監督の河瀬直美さんは
「7世代先のことを考えて物事を興せ。奄美大島では当たり前の考え方。これからは継続が基本的な考え方」とおっしゃいます。
篠宮は主に、素潜りをしてるときの体内環境と地球環境の相似性についてお話ししました。
素潜りで持っていける空気=資源は一定です。
そして酸素を効率的に省エネモードで燃やしながら、産生されるハイレベルの二酸化炭素に耐えていきます。
素潜りをしていてパフォーマンスの最後に感じる苦しさは低酸素によるものではなく、実は高炭酸ガスによるものなのです。
人のからだは減っていく酸素の量に対してではなく、増えていく二酸化炭素の量に対してしか苦しさを感じられないのです。
現に酸素をどれだけ使っても二酸化炭素が生まれないような体内環境を人工的に作り出せばいっさい苦しさを感じることはありません。(それは無理ですし、仮に出来たとしても、その結果、低酸素症により意識の喪失=ブラックアウトになってしまいます)
これはどこか地球環境と似ていると思いませんか?
地球は資源をどれだけとっても苦しさを見せません。少なくともそのときは。
しかし資源からエネルギーを作り出し、使い続けた結果、はじめて苦しさを露呈します。
そしてフリーダイバーがパフォーマンスの最後に感じている苦しさは地球がいま感じている苦しさとリンクするわけです。
二酸化炭素を介することによって相手の痛みを感じるのです。
フリーダイビングは地球の苦しさを感じるスポーツでもあるわけです。
また今回のインタビューのなかで、
「人間の力が有限だとイメージできれば、自然も限界を超えれば死んでしまうと、気づくはずなんです」とお話ししました。
また、
「もしかしたら、今の社会もブラックアウトのように生きるか死ぬかのところまでいかないとわからないものがあるかもしれない」
とも話しました。
しまった。。。
インタビューと校正は震災前にすべて終わっていたとはいえ、震災後、これが送られてきたときに改めて読み返してみて、「なんていうことを言ってしまったのか・・・」と文字通り目の前が真っ暗になりました。(もしお気に障る方がいましたら申し訳ございません)
しかし編集部からはこうあります。
本冊子に集録しているインタビューは、すべて3月11日以前に行われたものですが、インタビューに応じてくださった方々の言葉は、これからの日本、これからの世界を考えるための一つの機会になると思い、編集内容を変えずにそのまま発行することにしました。この冊子が一人でも多くの方の手に届くことを願っています。
この他の方の記事も含め、11人のインタビューは震災前にすべての取材が終わっているというのに、どこか予言めいたことをなにか感じさせるものがあります。そして思うのはやはり、言葉は力を生んでくれる、ということです。これからのビジョンが有意義に示されているように思えるのです。
慶応大学大学院教授の古川淳さんはこう語ります。
「根っこにあるものとして、人間が豊かな生活を送るということの定義が、少し間違ったベクトルに動いていたと思うんです」
石油と原発はいつかは限界が来る。
それに行き過ぎた資本主義とグローバリズムが暴走し、特定の地域やその人々に大きな負担を強いることにもなる。
太陽、風、水が作るグリーンエネルギーへ緩やかにシフトしていかなくてはいけない。
それが地球ともに生きること。
いまの規模とテクノロジーではグリーン電力で需要に到底追いつかないかもしれない。
でももうやるしかありません。方向性をそちらへ向けていくしかないと思うのです。
日本より遥かに地震の少ないスイスやドイツではすでに原発を止めています。
もちろん東北大震災の原発事故を受けて、です。
日本は3月11日以降、二度の大きな余震を受けてもまだ止める気配もありません。
我々は惰眠を貪る風見鶏を起こし、いま、そしてこれから生き残っていくためにどちらを向くべきなのかその方向性を決めなければなりません。そして自然に対する畏敬の念、直感や生存本能を取り戻さないといけない時に来ています。ひとりひとりが。
もう一度伊集院さんの言葉を借りよう。
静かに神経を尖らせることだ。そうすれば、今自分は違った方向に歩こうとしている、くらいのことは分かるものだ。